最近はiThenticateなどの類似度判定ツールで,投稿論文の原稿を内容をチェックする前にスクリーニングにかけるjournalもあるっぽいです. ただ,iThenticateはarXivに載っているプレプリントとの類似性もチェックするので,投稿論文のプレプリントをarXivに載せていると100%近い類似度がでます.
一方で,Elsevierなどの大手出版社や,多くのjournalはプレプリントを事前に公開することを許していて,プレプリントサーバーに載せていることは出版としてカウントしないと明記されているケースも多いです.
という中で,先日とあるjournalに論文を投稿したところiThenticateのスコアが異常に高い,という理由のみでEditorリジェクトになりました. 自分でiThenticateで類似性判定をしたところ,案の定,arXivに載せてあるその原稿のプレプリントとの類似度が80%程度になっていました. そして,2番目に類似している文章との類似度は1%以下でした.
このような結果が出たので,現在,そのjournalと戦い中です! Editorには,そのjournalの投稿規定をきちんと把握して頂きたいものです.
事前の対応策としては,arXivにプレプリントを載せているとということを,cover letterでさらに強調しましょう!というのが今回の教訓です.