Funactional Mathematicianのブログ

数学(含む、統計学)で考えていることや、PC(特にMac)のTipsについてのメモの集合です。本blogに書かれている内容は、記事を書いた時点での僕の知識や調査によるものです。そのため、僕の不勉強による間違いや勘違いなどが書かれていることもあり得ます。記事の内容の真偽について、ご自身できちんと確かめて下さいますようよろしくお願いいたします。また、不適切な表現や間違えについては、ご指摘頂けると助かります。 (なお、記事の内容は、所属機関を代表するものではなく、僕個人の見解です。)

iThenticate

最近はiThenticateなどの類似度判定ツールで,投稿論文の原稿を内容をチェックする前にスクリーニングにかけるjournalもあるっぽいです. ただ,iThenticateはarXivに載っているプレプリントとの類似性もチェックするので,投稿論文のプレプリントarXivに載せていると100%近い類似度がでます.

一方で,Elsevierなどの大手出版社や,多くのjournalはプレプリントを事前に公開することを許していて,プレプリントサーバーに載せていることは出版としてカウントしないと明記されているケースも多いです.

という中で,先日とあるjournalに論文を投稿したところiThenticateのスコアが異常に高い,という理由のみでEditorリジェクトになりました. 自分でiThenticateで類似性判定をしたところ,案の定,arXivに載せてあるその原稿のプレプリントとの類似度が80%程度になっていました. そして,2番目に類似している文章との類似度は1%以下でした.

このような結果が出たので,現在,そのjournalと戦い中です! Editorには,そのjournalの投稿規定をきちんと把握して頂きたいものです.

事前の対応策としては,arXivプレプリントを載せているとということを,cover letterでさらに強調しましょう!というのが今回の教訓です.